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わたいしの時もある

2022-11-04から1日間の記事一覧

時には明るくないほうが

白雲の来宿る峰の小松原枝繁けれや日の光見ぬ(後撰/雑三/時に遇はずして、身を恨みて籠り侍ける時/文屋康秀/1245) 明るい、と言われて真っ先に思い浮かぶ色は白だった。白は光そのものでもあり、光の気配でもあるらしい。 歌を訳すなら「白雲の来宿る峰の…

しをるもしをらないも

しをりせで猶山ふかく分けいらんうき事聞かぬ所ありやと(新古今/雑中/西行法師/1641) 歌を訳すなら「しをりせで猶山ふかく分けいらん」枝も折らないでさらに山の奥へ入っていこう「うき事聞かぬ所ありやと」いやなことを聞かないで済むところがあるかと思…