わたいりカウンター

わたいしの時もある

 人に一度話した事を、もう誰にも言いたくないという気持ちがある。
 かといって、会う人会う人に違う話ができるわけでもない。あまり同じ話をせずに済んだのは、交流範囲が狭かったからというのもありそうだ。
 本来なら色んな人に、その時話したいことを話したら良さそうなものである。
 書き残されたものは、折に触れて読み返せるし、その一回性が何度でも読み返せるために担保されてるのがいい。
 なぜ、同じ話を何度もしたくないのか、今は思い当たる節があまりない。
 誰かが私の話を全部知っていて、あ、何回目ですね!とかいわれるのが怖いのか、あるいは私が同じ話をした二人があって悲しい顔になるかもしれないのが嫌なのかもしれない。あとはシンプルに怠惰とかだろうか。
 なんでもいいから喋ったらいいと思うけれども、別になんでも喋らなくてもいいと思うし、だから気にせずやってみます。