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わたいしの時もある

2024-01-01から1年間の記事一覧

月には月の

かつみれど うとくもあるかな 月かげのいたらぬさとも あらじとおもへば(古今/雑上/880/月おもしろしとて凡河内みつねがまうできたりけるによめる/つらゆき) 先日、転職サイトから応募した会社の一次面接へ伺った。わたしとしては好感触だったが、そういう…

冬の敷物

よもすがら嵐の山に風さえて大井の淀に氷をぞしく(山家集/561/冬歌十首(のうちの一首)) 今日は風が強くて、でもいつもよりはすこし暖かい陽気だった。春の気配がしてきた。 歌を訳すなら「よもすがら嵐の山に風さえて」一晩中嵐が吹く山で風はつめたくて「…

作者未詳

見まく欲り恋ひつつ待ちし秋萩は花のみ咲きて成らずかもあらむ(万葉/巻七/1364/比喩歌/花に寄せる歌七首(のうちの一首)) せっかく採用いただいた会社だったが、仕事内容と環境のハードさ故か、気づいたら左耳が軽い難聴になっていた。続けていくことに気持…

わたしはまだアメフラシを愛用しているよ

脱ぎかへむ事ぞ悲しき春の色を君がたちける心と思へば(和泉式部集続集/34) 出家した人(君)の事を衣替えの時に思い出した歌。「 脱ぎかへむ事ぞ悲しき春の色を」衣替えをしようとするのが、悲しいよ。春の色の(衣を)「君がたちける心と思へば」あなたが着ない…