わたいりカウンター

わたいしの時もある

融けていくのを待つ

み山木を朝な夕なに樵りつめて
 寒さを乞うる小野の炭焼き
曾禰好忠(拾遺/雑秋/1144)

 今日は一段と寒かったですね。メンタルもつられて弱っていたのか、個人的な信条と正反対のなじりを受けてひどく悲しい気持ちになりました。
 歌を訳すなら、朝晩に木を切って寒くなることを願っている、小野の炭焼きが。という感じの歌。
 寒かったら確かに炭はよく売れるだろうけれど、私は炭売りじゃないから、毎日が過ごしやすい気候であってほしいな……。
 そう思ってたら、新大系の脚注に「人の厭う寒さを願う炭焼きの姿に、貧苦の生活を見る。」とありました。貧しさがそうさせるのか……本当に?
 生活の苦しさ、というのもあるかもしれないけれど、私は根本的に「寒い」ということがメンタルに圧力をかけると思う派です。昔も、今も。
 なので、皆さんがあたたかい寝床で夜を過ごし、朗らかな日々を過ごされることを、ほんのり祈っております。もー、今日はほんっとに寒かった。寝よ寝よ。おやすみなさい。