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わたいしの時もある

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

「まかす」の意味・文字起こしについてのエッセイについて

正しいって思い込んでいたことが、考えたり試みていくうちにそうでもないと気づいたりする。そのたびに性格が慎重に臆病になっていく気がする。 「まかす」ってなに? けふきけば 井手の蛙も すだくなり 苗代水を 誰まかすらむ (重之百首・春) 井手(いで): …

親子の会話いろいろ

「浅草詣」伊藤左千夫 青空文庫を急に読みたくなってビュワーアプリを落として、短い文章を探した。新村出のキセルの語源に関する文章*1も研究史を概観していてよかったが、会話の形式として目を見張ったのは伊藤左千夫の「浅草詣」だった。晴れたら浅草に連…

シェルターみたいな実況動画

ご飯を食べるときに見る映像が、テレビから動画サイトになって久しい。友達と気軽にゲームできるわけもなく、というかそもそも友達がそんなにいないというのもあって、ゲームの実況動画を憧憬やシンパシーを感じながらよく見る。今回はそんな動画の中から二…

鹿は海で鳴くのか

羈旅(たび)の歌 名児の海を 朝漕ぎ来れば 海中(わたなか)に 鹿子(かこ)そ鳴くなる あはれその鹿子 (万葉集巻七1417) 名児の海を 朝漕いできたら 海の中に 鹿の子が鳴いている かわいいんだ、その鹿の子 (参考:日本古典文学全集『萬葉集』/小学館) 万葉集を読…

ほのぼのと

ギターのひずんだ音に、やり場のない焦がれるような熱量を感じる。希望が輝いて見えるのは、自分の周りが暗いからだろう。 では自分の周りが明るいときはどうか。 そういえば昔の歌に、もっとふんわりした明るさに満ちた歌があった。 ほのぼのと 明石の浜の …

ゆきつもる

母方の祖父は私が生まれる前に亡くなっていて、父方の祖父も私が小学生の頃に亡くなってしまった。買ってもらったおもちゃのことは思い出せるのに、おじいちゃんとの記憶はあんまり思い出せなくてなんだか申し訳ないと思う。 源重之(しげゆき)という人物とそ…

『淡島百景』のこと

紙パックの飲み物をビニール袋に入れたままストローをさして飲むことが、めちゃめちゃかっこいいことだと思っていた時期がある。中でもレモンティーが好きで1リットルパックをよく飲んでいた。けれど、それを続けて2本飲んで気分が悪くなったことがあって…

カレーうどんの日

2日目にしてウィキペディアの今日は何の日を見ていた。 カレーうどんの日(日本の旗 日本) 1910年(明治43年)に東京目黒の蕎麦屋「朝松庵」が提供し、全国にカレーうどんが浸透してから100年目になる2010年、カレーうどん100年革新プロジェクトが制定。6月…

あしびきの

百人一首の3番を嫌いになったり好きになったりしている。 あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む という歌があって、小学生の頃はなんとなくゴロが良くて嫌いじゃなかった。百人一首を暗唱する授業があって、必要に迫られてその時だけ…